潮干狩りなどで砂浜を掘っていると良く出てくる体の小さいコメツキガニを見つけると思います。もし家族で潮干狩りなどに行き掘った所からコメツキガニが出てきて子供に『このカニってまだ子供なの?』こんな質問されたら答えられますか?
良く目にするけどコメツキガニの生態まで知らないと答えに困りますよね。そこで実は良く知らないコメツキガニの生態を調べてみました。
コメツキガニの生態
ひと目見てコメツキガニだと認識する事が出来る人は専門家か、よほどコメツキガニが好きな人だと思います。ですが家族で潮干狩りなどに行く程度の人ならコメツキガニなのかどうかの判断ですら難しいかと思います。コメツキガニって一体、どんなカニなのか?潮干狩りで子供に聞かれても答えられる様にコメツキガニの生態について探ってみましょう。
生息地はどこか?
コメツキガニは北海道の南部から黄海沿岸、台湾などの北西太平洋の熱帯・温帯域に広く分布しているスナガニ科のカニです。コメツキガニは河口や内湾の砂浜に生息していて潮間帯に15cm前後の巣穴を掘ります。潮干狩りなどが楽しめる干潮時に砂浜に小さな穴があり穴の周りに小さな砂団子があればコメツキガニはそこで生活をしています。
どんな所で活動しているのか?
基本的にスナガニ科のカニは綺麗な水の所に居ますがコメツキガニはスナガニと違い海洋汚染の進んでいる所にも生息します。汚染が進んでいる所でも普通に生活していますが泥の様な所には住む事は無いと言われています。
何を食べて生きてるのか
コメツキガニはデトリタス食の生き物ですので砂の中の有機物や藻類などを食べて生きています。なので飼育する際は餌で悩む事も少なくはありません。専用の餌と言うものがありませんので、コケなどを意図的に増やしたり底砂を取り替えてあげるなどの工夫が必要になります。
砂で作ったミステリーサークル
スナガニ科のカニは満潮時などによって潮が満ちていっぱいになった巣穴から昼間などに砂を丸めて外へ出す習性があります。穴から近い所へ砂団子を捨てて行くと言われており多くは放射線状に広がっている物が多いですが中にはミステリーサークルの様な形になる物もあると言われています。
名前の由来
コメツキガニは和名で『米搗蟹』と書きますが名前の由来は求愛行動にあると言われています。オスのコメツキガニはウェービングと言う行動をします。背伸びをして両方のハサミを振りおろす行動なんですが、それが臼と杵で米をつく動作に見える事からコメツキガニと付けられたと言われています。
まとめ
コメツキガニは砂浜などで良く見るスナガニ科の小さなカニです。潮が引いた時に砂浜に小さな砂団子が巣穴の周りに多数あればそこにコメツキガニが生息してある可能性はとてま高くなります。潮引きの時に砂団子を発見したら子供と一緒に探すのも楽しいかと思います。