「なんだか蟹(かに)と蜘蛛(くも)って同じような体のつくりなので仲間なの!?」と感じられていた方が多いのでは!?実は蟹と蜘蛛大きなくくりで見たら仲間と呼べる関係でしたがそれは、背骨がある人間と背骨があるメダカが仲間と呼べるほど遠い関係だったのです。蟹の足は8本、蜘蛛の足も8本と共通点が多いようにも感じますがお互い節足動物であることに変わりはありません。ただ決定打があります。蟹はほとんど水中で生活し、エラ呼吸です。
蜘蛛はほとんどが陸上で生活し、『書肺(しょはい)』と呼ばれる器官で呼吸します。さらに蜘蛛は糸が出せるのに対して蟹は糸が出せません。このように蟹と蜘蛛は『同じ種類の仲間』とは呼ぶことはとても難しいです。
ですが共通点もいくつかあるので紹介していきます。
蟹(かに)と蜘蛛(くも)は遠い仲間だったの!?
先ほども申したように蟹も蜘蛛も節足動物です。しかも足の数も同じなだけでなく、蟹も蜘蛛も先祖が同じだと言われています。一つの生き物から蟹と蜘蛛が誕生したのです。要は海老と昆虫がそれぞれ進化した結果、蟹と蜘蛛が誕生したことになります。
蟹と蜘蛛って似てるけど、どんな関係なの!?
蟹にもいくつか種類があります。ズワイガニ。タカアシガニ。タラバガニ。この3種類の蟹は同じ科に分類されるものもあればそうでない蟹もいます。ズワイガニとタカアシガニは“クモガ二科”に分類されタラバガニは“タラバガニ科”に分類されます。“クモガニ科”に属するズワイガニが食の代表的なカニとわかるように、このクモガニとは蜘蛛とは全く関係のないものです。そして蜘蛛の視力はとても弱くいくつも眼を持てるのに対し、蟹は2つの眼でとても視力が良いと言われています。なので蟹と蜘蛛の関係は「大きな意味で分類すると節足動物で足の数も同じ」「蟹と蜘蛛の先祖は同じ生き物である」という近からず遠からずという関係ですね。
まとめ
蟹と蜘蛛は仲間とは言えませんでしたが共通点が多くあり、進化して現在の蟹と蜘蛛がいることに変わりはありませんが、先祖が同じ生物と言う点は驚きでしたね。このことを知っている方は少ないでしょう。