カニと言えば、あのチョキチョキと動くイメージの「ハサミ」
ハサミがあるのが当たり前と見ていますが、このハサミ、一体なぜ持っているのかご存知でしょうか?
動くため?アピールするため?私達人間の知っている、はさみ同様切るためなのか、調べてみましょう。

カニはなぜハサミを持っているのでしょうか?

カニ ハサミ なぜ

見た目から想像も出来るかと思いますが、簡単に言うと人間の手や指のようなもの
もともとの役目は物を食べたり、その食べ物を砕いたり掴んだりと食事が主でした。
カニの仲間には小さなハサミを持つ種類もおり、その種を見たところどう考えても武器としては成り立たないので
食べるためのハサミだと言われています。
大きなハサミを持った種がいるのは、元々食べる為に使っていた道具のハサミが、
ある獲物を狙って戦ったり、また大きな獲物を得る事が出来やすいようにと長い期間をかけ成長したものなのです。

では、そのハサミは何に使うの?

貝殻を割ったり、スプーンのように泥・または泥と一緒に小さなミミズや昆虫を食べたりもします。
ハサミ状の第一脚の先端は、ペンチのような役割であり、貝殻を粉砕したり自分に合うよう餌などを切断したり引きちぎったり。
時にはピンセットのように小さい生物をつまみ上げ食したりも出来ます。
人間はスプーン・フォークやお箸などを使用しますが、カニの場合はこのハサミだけで全ての役割を果たせるといったところ。
とても多様であり、細やかな動きが出来るのです。

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そして先程お話した「大きなハサミ」を持つカニ。
世界に約7000種いると聞くと、多種多様であると納得するようにハサミも進化しています。
例えば、カラッパ類は幅広いハサミと甲羅が一体化し、かなりの強度を持ち、先端は缶切りのようになっておりまさしく缶切りの容量で貝殻に使い食します。

もう1種有名なのは、シオマネキのオス。
メスは両方共同じ普通のサイズで生活していますが、オスは左右どちらかのハサミが巨大化しているのです。
しかもとても色鮮やかで、そのハサミを振る様子がこっちこっちと招いているようで「潮招き」と命名されました。
その行動はメスへの求愛や、他のオスへの威嚇とも言われており、想像してみると微笑ましいですよね。

まとめ

今回はカニのハサミについて色々調べてみました。
元々は貝殻を砕いたり、物を挟んだりと食べる為に持っていると言われるハサミ。
しかし様々な変化と共に、食する為だけではなく生きる為どんどん進化を遂げています。
これも生活の知恵なのかもしれません。
どこかでカニに出会った時、そんな事を考え想像しながら見てみると違いも分かりやすいかも知れませんね。

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