モクズガニには寄生虫がいると言われています。では寄生されたモクズガニはどんな症状がでるのか調べていきたいと思います。
モクズガニが寄生された場合の症状
モクズガニに寄生する寄生虫は肺吸虫という寄生虫です。肺吸虫に数多くの種類がいますが、日本にいて人に感染する肺吸虫は、ウエステルマン肺吸虫、ベルツ肺吸虫、宮崎肺吸虫の3種類だけです。モクズガニが感染経路になるのはウエステルマン肺吸虫です。
人が肺吸虫に寄生されると、創傷性肝炎や腹膜炎、胸水貯留(胸水が貯まる)、腹膜炎、気胸、発咳、血痰(血の混じった痰が出る)、発熱などがあるそうです。初期の段階だと血痰や咳などの症状がでるようです。
モクズガニが肺吸虫に寄生されているかどうかは外見ではなかなかわかりません、まれに色が変色していたり、奇形のモクズガニが見られますが、変色は環境によっても変色しますし、奇形は生まれつきの場合もありますので、肺吸虫によって変色や奇形が持たされたかを判断するのは素人には非常に難しいです。ただ肺吸虫はモクズガニの体内に寄生し外には出てきません、モクズガニの体に損傷があった時に外に出てきます。
そして肺吸虫という寄生虫は皮膚から直接寄生することが出来ませんのでそう恐れる寄生虫ではありませんが、モクズガニに直接触れたり、水槽を掃除したあとは必ず手洗いをして消毒しましょう。
モクズガニは食用でも販売されていますが、モクズガニを調理する時は必ず最後まで火を通して調理しましょう。そしてモクズガニを調理した後は調理器具も必ず洗剤で洗って消毒しましょう。これはモクズガニを調理するときにモクズガニの体液がとびちりそのなかに肺吸虫がいる可能性があるからです。
まとめ
モクズガニが肺吸虫に寄生されていたとしても残念ながら外見で判断するのは素人ではなかなか難しいです。ですからモクズガニが寄生されていたとしてもわかりませんので日頃から消毒の習慣を必ずつけておきましょう。モクズガニを触ったあとは手洗いをする、水槽の掃除をしたあとも手洗いをする。このような習慣を身に着けておけばまず人は肺吸虫に寄生されませんので安心してモクズガニを飼育してください。