イソクズガニは擬態のために海藻などを甲羅に付けている少し変わったカニの仲間とされています。サイズは4センチほどで甲羅や足などに海藻を自分が隠れてしまうくらいに付けて、海藻が生えている岩場などでじっとして、天敵から身を守っていると言われています。
そんなイソクズガニの学名や分類などについて調べてみました。
イソクズガニの学名は?
イソクズガニの学名は「Tiarinia cornigera」とされており、1825年に付けられたようです。イソクズガニの仲間には、ツノダシイソクズガニ、ヒライソクズガニ、トゲイソクズガニ、ヒメイソクズガニの4種がいると言われており、それぞれの区別は一目ではわからないほど酷似していると言われています。
どの仲間も同じように海藻やゴミなどを拾って体につけており、そうしたことも見分けを難しくしている理由のひとつのようです。
イソクズガニの分類は?
イソクズガニの分類はクモガニ科のワタクズガニ亜科のイソクズガニ属に属していると言われています。カニの仲間では、あの美味しいことで有名なズワイガニに近い種のカニとされています。
食用に出来ないことは無いようですが、身体のサイズが4センチほどと小さい事や、海藻を取ったあとの見た目がグロテスクであることなどから、食用にすることはめったにないと言われています。
どうやって海藻を体につけている?
イソクズガニの甲羅や足には毛が多く生えているとされ、この毛先がかぎ爪状になっており、そこに引っかけるようにして海藻やゴミなどを身にまとっていると言われています。
このかぎ爪状の毛先に引っかかる物であればなんでも背負うとされ、海藻以外にも、海岸に落ちているゴミや貝殻、サンゴなども付けているようです。
まとめ
イソクズガニの学名は「Tiarinia cornigera」で、クモガニ科に属していることが分かりました。ズワイガニに近いカニのようですが、食用にされることは無いようです。見た目は少しグロテスクですが、もしかしたらズワイガニのように美味しいカニかもしれませんね。