イソクズガニはクモガニ科のカニの仲間だと言われており、その見た目がとても不思議な姿をしていると言われています。そんなイソクズガニの生態などを調べてみました。
イソクズガニの生態とは?
イソクズガニは日本近海でも多く見つけることができるカニで、浅瀬から水深20メートルの岩場に生息していると言われています。イソクズガニは外敵から身を隠すために、体中に海藻などを付けるデコレーティング行動を行い、海藻の多い岩場などでじっと動かず、岩に擬態していると言われています。
イソクズガニは雑食性で、特に植物性のものを好むとされ、海藻を身を隠す以外にも食料としても利用しているようです。そうした擬態が得意なイソクズガニですが、一方で動きがとても遅く、敵に見つかってしまうと逃げ遅れてしまうことも良くあるようです。
イソクズガニの多くは水深の深いところで生息しているようですが、潮だまりなどの浅いところでも見つかることがあるようです。寿命は他のカニよりも短命で1~2年程度だと言われています。
イソクズガニのデコレーティング行動は好みで選んでいる?
擬態として海藻を身に着けると言われているイソクズガニですが、身に着ける海藻は周囲の色や風景などに合わせるわけではなく、自分が気に入ったものを利用すると考えられているようです。そのため、飼育する場合など、周囲の色とは全く違う鮮やかな色の物であっても、イソクズガニが気に入れば、体に付けてくれると言われています。
イソクズガニはどうやって海藻を体につけている?
イソクズガニは甲羅や足などに毛が生えていると言われています。この毛先部分がかぎ爪状になっており、マジックテープのように海藻の根っこなどを引っかけていると言われています。身に着けられるのは海藻の他にも、海底に落ちている小さなゴミや、貝殻、サンゴなど様々な物があると言われています。
まとめ
イソクズガニは移動速度が遅い代わりにデコレーティング行動と呼ばれる擬態を行って、外敵から身を守っていることがわかりました。身に着ける物は何でも良いようなので、飼育する際には、カラフルな物と一緒に入れてみると面白いかもしれませんね。