ヤシガニは熱帯の生物なので、高温多湿を好みます。日本でも沖縄などの南国に生息しています。その他の地域で生きていくことがむずかしいとされているのは、寒くて厳しい冬があるからですね。特に冬の乾燥はキツイ。ヤシガニにとって乾燥は命取りです。飼育下ではどうやってこの冬をのりきればいいのでしょうか。

ヤシガニの飼育で冬を乗り切るには

ヤシガニ 飼育 冬

ヤシガニは、熱帯に生息している生物です。寒さにとても弱いため、冬を迎え気温が20℃より下がると冬眠してしまいます。ですから飼育下で越冬させるには、20℃より上の気温を保たなければなりません。

ヤシガニの冬眠については、クマなどのように完全に穴の中で食事もせずに眠っているという状態ではないようで、寒くなったから穴の中で動かずじっとしているというレベルのものであるようです。そもそも冬眠を必要としない所で生息しているのが本来の生活形態ですので。

ヤシガニの生息する地元の人たちに言わせると、冬になったら見かけないといったレベルの話であるとか。冬に木の実の食べかすが転がっているということもあるようですので、完全に眠った状態でいるのかは疑問です。

スポンサードリンク

同じように熱帯の生物で越冬させなければいけない生き物にリクガメなどがいますが、おとなしいリクガメと違って、コタツにいれてあげたり、服を着せてあげたりすることはヤシガニには到底考えられないことですね。

リクガメでもヒーターが使われていますが、ヤシガニもパネルヒーターを使って越冬させている方がほとんどのようです。

遠赤外線のスポットライトなども使用されています。

暖かくても湿度がないとダメです。ヤシガニが必要とする湿度は100%近い状態であることから、ヤシガニにとって日本の冬は地獄のような状態ということですね。反対に高温多湿な梅雨の時期は大好きかもしれません。

まとめ

ヤシガニは適切な飼育環境を整えるのがむずかしい生き物ですが、冬越しもまたそのうちに入るものです。陸でしか生きられないのに、水分が少ないと弱ってしまうのは人間とよく似たところではあるのですが。

スポンサードリンク