高温多湿を好むヤシガニは、インド洋から西太平洋の島々に生息しています。どちらかというとリゾート地のイメージが強い島々。ヤシガニとその生息地との関わりについてご紹介します。
ヤシガニの生息地はどこ?
ヤシガニが多く生息しているのは、インド洋から西太平洋の島々です。ポリネシアのクック諸島、セーシェルの島々など美しい海と雄大な自然を持つリゾート地という地域が多いですね。
中でも最も多くヤシガニが生息しているのがインド洋にあるクリスマス島です。ヤシガニの古くからの生態系を最も残している島だと言われています。
クリスマス島のヤシガニの写真を見ると、道を大移動していたりとウジャウジヤいる感じですが、ヤシガニは絶滅危惧種に指定されています。
なぜこんなにいるのに?と思いますが、数が激減しているのは事実なのです。
絶滅危惧種とは絶滅したものではなく、このままいけば絶滅してしまうと危惧される生物ですから、ヤシガニもこのままのペースで減り続ければ絶滅する可能性は高いということになります。
理由として、ヤシガニは地域によっては食用とされて流通しているため、乱獲されることが多いのです。
他の生物に比べ、ヤシガニは成長がとても遅いため、捕えられる数に追いついていかないのですね。実際に食べつくされて絶滅してしまった島もあるのです。
日本でヤシガニが生息しているのは、ほとんどが沖縄、石垣島周辺の島々です。
日本では「本当に絶滅危惧種なの?」というくらい普通に見られるヤシガニです。食用としても普通に売られています。
しかも、捕獲制限などは日本ではされていません。何で?と疑問に思いますが、日本でのヤシガニの数はそれほど少ないとは言えないため、今のところ制限する必要がないからということです。食用で乱獲されるほど日常的に食べる人がいないのです。確かにそうですよね。めずらしい地域食といったイメージでしかありません。普通のカニを食べる機会の方が多いですから。
まとめ
日本での生息数が少なくないとはいえ、ヤシガニが世界的に減っているのは事実です。あのダイナミックな風貌は、ダイナミックな自然の中でこそ造りあげられたものです。生物にとって生息地とは、とても大切な生きる条件の1つであるとと思います。