カニの足はハサミがあって両方に何本かずつある。それはもちろんご存知だと思いますが、この足の本数やなんと再生が出来るということは知っていますか?
カニの足は左右に5本ずつの10本。内、前の2本がハサミになっています。
タラバガニは8本じゃないの?という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、
実は残りの2本は足の甲羅の中に隠れているのです。
たくさんあるけど1本1本大切な足。今回はその足の「再生能力」について調べてみました。
カニは脱皮するときに足が生える?!
カニは自切(じせつ)すると知っていますか?
危機を感じた時、抜けるように足が取れたり切れるようになり、自ら切り捨てる行動を指します。ストレスで切ることもあるようです。そして、その後どうなるかというとこの「再生」です。
取れたあとにすぐそこから出て来るというわけではなく、種類や個体差によりますが年に数回ある脱皮すると見事に元通りに!とはいっても、サイズは一気に元には戻りません。脱皮する度に、少しずつ大きくなってきます。
脱皮までの間に徐々に成長しており、ある程度になると少し突起のようなものになります。これを「再生芽(さいせいが)」と呼びます。
動物の再生の初期に作られる、未分化の細胞からなる突起のこと。
そうなると脱皮まであと少しで、脱皮すると元の足の形になって出て来ます。
では、何度でも繰り返し再生することが出来るのかというと、残念ながら永遠にというわけではありません。その理由は、脱皮の回数というものがある程度決まっているからです。脱皮する時とは、とてもデリケートな為、危険でもあり、リスクを承知で行います。それ程、重要なことなのです。
まとめ
人間では考えられない凄い能力ですね。
とはいえ、カニにとって再生するということはなんらかの影響で足が取れた、または切ったということなので決して良い事ではありません。
もし川や海などで、足が少ないカニや突起のあるカニを見つけたら、安全な場所へ移動したり、可能であれば連れて帰って飼育してあげるのもいいかもしれませんね。