カニって脱皮するという事を知っていますか?
夏には川や海、寒い時期になると、店頭や通販などでも目にすることが多くなるカニですが、カニの成長や仕組みなどを調べてみた。という方は少ないかもしれません。
生き物の中には、成長過程で脱皮をすることがあります。では、この脱皮をする理由は何なのか?カニの脱皮の仕組みについてお話します。

カニが脱皮をする仕組みとは?

カニ 脱皮 仕組み

まず、節足動物は全て脱皮をすることで成長します。
カニの場合は、古い殻を脱ぎ捨てて新しい体が出て来るという事です。
しかし、ただ単に古くて汚くなったから脱いだ。という理由ではありません。
目的は「大きくなること」です。

実はこの「殻」の内側に細胞が並んでいます。
殻というと、覆っている貝殻のようなイメージがあるので、とても意外ですよね?
分かりやすい仕組みは、古くなってきた殻の下には、新しい殻がすでに出来ていて、
その殻の下に細胞があるということ。

と、いうことは、殻の下と言ってもすでに「体と殻の間」ですね。

その細胞は脱皮前に成長していて、脱皮をする直前に分裂して縦長になり、古い殻が剥がれます。脱皮直後の殻は古いものも新しいものも柔らかいのですが、脱いだ直後、まだ新しい殻が柔らかい間に今度は細胞が横に広がります。

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そうすると、横に広がる細胞と共に殻が横に広がり、一回り大きくなる、という仕組みです。これを繰り返し、節足動物は成長していきます。

脱皮が成功したあとの古い殻は、綺麗にそのままの形をしています。
そして、新しい殻と同様、柔らかい。
脱皮直後はとてもデリケートな状態なので、飼育している場合は触ったりせずそっとしておくようにしましょう。

まとめ

生き物の成長は本当に不思議ですよね。
そもそもなぜ殻があるのか?それは、骨の代わりに固い殻で守っているからです。
詳細を知ると、また違って見えて来るところもあると思います。
頑張って成長していく姿は、とても可愛いものです。
どんどん大きく育つために、脱皮しているところをもし見かけたら、
そっとしておいてあげて下さいね。

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