釣りをする時には、生き餌にかなうものはありません。どんなにそっくりなルアー(疑似餌)を使用しても、生き餌を使った時との釣果は比べようもありません。おそらく人間を釣ろうと思ったら、ルアーがハンバーグで生き餌は焼肉ぐらいの差ではないかと思います。大抵は焼肉に飛びつくでしょう。しかし、生き餌にとってネックになってくるのがコスト問題です。少なすぎては足りなくなりますし、多すぎてはもったいない。擬似餌はもし余ってしまったら、次のつりの時に使えますが、毎日つりに行く人は別として、生き餌の場合は、次の週末まで生かしておく必要が出てきます。人気の魚「チヌ(クロダイ)」の生き餌となるのが、「イワガニ」です。

カニは知らない土地に釣りに行く時は、手に入れるのが困難な場合があります。その為、釣りの餌として飼育を始める人もいる程です。いったいどの程度で購入可能なのでしょうか。ご説明いたします。

イワガニの値段

イワガニ 値段

人の経験や力量にもよりますが、一回のチヌ釣りでは、餌となるイワガニは最低、20~30匹と言われています。少しでも活きのいい個体の方が、きっと魚の目に止まりやすいのではないかという気持ちが働いてしまい、釣れない時程どんどん餌を付け替えてしまいます。釣れない時は、おごるだけおごってアドレスすら聞けなかった飲み会のような気持ちです。

心配になるのが、イワガニの値段ですが、一匹の値段は約30円程で、10匹セットで300円弱です。餌代は一回の釣りで千円程度が平均です。もっとお金の掛かる趣味もあるでしょうし、さほど高いという訳ではありませんが、餌にこだわる人は、チヌ用にイワガニを飼育する人も多くいます。その場合、長く生かす為に単体で環境を整えて飼う場合と違い、多い人は100匹単位で飼育しています。まさに、餌としての飼育です。

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鑑賞用とは違いますので、パン屋さんが使う業務用のコンテナのような大きくて、高さがない入れ物に、活性炭や、ろ過フィルターを使用し水を清潔に保ち、スポンジ等を陸代わりに設置し、これも直ぐに洗えるようにします。そして、ネットで蓋をします。もちろん海水または人工海水を用意し、水換えの仕方は、観賞用にカニを飼う時と同じ注意を払います。温度も高温にならない場所に設置するのを忘れてはいけません。

このように大量に飼育しておけば、常に新鮮なイワガニで釣りにチャレンジ出来ますし、使用しなかった場合はまた元に戻す事もできます。

まとめ

子供の頃、ワカサギ釣りで使用した紅サシを放置した結果、ハエになってしまっていたというショックな事がありました。餌といえども一つの命です。コストの面だけでなく、命を無駄にしないという気持ちも大事な事のように思えます。

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