ヤシガニの大きな爪は握力がすごいということですが、いったいどれくらいなのでしょう。爪が大きいとはいえ所詮はカニじゃないの?と思いますが、とんでもない話!壮絶な握力を持つヤシガニの爪は甲殻類最強なのです。
ヤシガニの握力について検証してみましょう。
ヤシガニの握力ってどれくらい?
柔らかいプラスチックのケージに入れておくと、爪で簡単に破壊し、脱走してしまうというヤシガニ。餌の容器やケージの飾りものなどもぶち壊し、その壮絶な握力には呆れてしまうという話はよく聞きます。
カニの握力はやはり体が大きくなるにつれ強くなっていきますが、ヤシガニの握力は 300~400キロです。ハサミを持っている甲殻類の中では最強の力を持っています。
その力は甲殻類どころか、一般的な動物たちの中でも最強クラスに入ります。
300~400キロといっても実際のところ、どこまですごいのかわかりにくいですよね。
ということで、他の動物たちと比較してみましょう。
ヤシガニは挟む力ですが、他の生物は噛む力として比較してみます。人間が噛む力は、思いっきり噛みしめた力で男性が60キロ、女性が40キロ。
ヤシガニと同じ400キロの力を持つ生物としては、ライオンとワニが挙げられます。ヤシガニの力がいかにすごいかがわかりますね。ケージなど簡単に破壊することができるというのも納得です。
ちなみにサメの噛む力が600キロ、クマが800キロ、カバが1000キロとなります。世界で一番噛む力が強い生物は、ナイルワニで2000キロ以上が測定されています。
力がライオン並みとはいっても、上記の生物たちのようにヤシガニは肉食ではありませんね。おとなしく木の実を食べて生きているカニです。
ですから、捕食のために何もしない相手にむやみに襲いかかったりはしません。
ヤシガニにとっては、あの大きな爪は自分の身を守るためであるのと、木の実を割って使うのに適した道具なのでしょうね。
まとめ
ヤシガニの爪の挟む力はライオンやワニと同じということですが、むやみに怖がる必要はないでしょう。ただやはり挟まれたらただではすまないことになります。飼育する場合はくれぐれも気を付けることが必要です。