イソガニを飼育していて、お腹に黒い物体が現れる事を目撃する事があるかと思います。

しかも、1匹で飼育している場合でもそのような事があります。
自然界でのイソガニの繁殖時期は4月~8月です。
その時に産卵のラッシュがあるのです。

しかし、イソガニを飼育する場合は水槽の中で1匹でというのが基本なのです。
子どもを作った状態のイソガニを捕まえたというのなら、話しは別かもしれませんが、そうでない場合はお腹に現れる黒い物体の正体は何なのでしょうか。

飼育しているイソガニの産卵方法

イソガニ 飼育 産卵

実は、黒い物体は卵で、産卵をしている状態にあると思います。

普通はオスとメスがいて初めて卵ができるのでは?と考えますよね。

しかし、これがイソガニの不思議なところでもあるのです。
メスが単独であっても、子供ができてしまうのです。
長い間、単独で飼育をしている場合にメスが単独で産卵をします。

ニワトリも無精卵を産む事で知られていますよね。
しかし、無精卵を温めてもヒヨコになる事はありません。
それもニワトリの場合は品種改良がされています。

イソガニの場合は品種改良をしているわけではないのに無精卵ができるのですから、なんだか不思議ですよね。

ちなみに、イソガニの場合も無精卵から子供が生まれてくる事はありません。
無精卵から子供が生まれるというのは、ほとんどないのです。
なぜ「ほとんど」かと言うと、魚などでは無精卵のみを産む場合もあるからです。

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では、有精卵である場合はどうでしょう。
実は、有精卵の場合でも育成をする事はとても難しいとされています。

なぜなら、イソガニの幼生はとっても小さく、自然界では海中を漂っています。
しばらくの間はプランクトン生活をおくるのです。
それが理由となり、自然界のイソガニであっても、大人になるまで成長ができる個体はごく僅かであると言われています。

水槽の中の場合は、プランクトンを捕食してしまう生物がいない環境で、さらにフィルターもない環境ならほんの少数ではありますが育成できるかもしれません。
とは言えとっても難しいです。
一般的に成功をしている方は少ないです。

無精卵の場合の処置の方法ですが、メスは無精卵を水中に放つので、水槽の水は汚れてしまいます。
メスが無精卵を抱えた場合は海水を予め用意しておいてあげてください。
卵が消えたらすぐに水換えを行う事ができます。
綺麗な水槽を保つためにも、観察をきちんとしてあげてくださいね。

まとめ

イソガニが、メスのみで卵を作るなんて、知らなければ驚いてしまいますよね。
人間ではありえない事なので、はじめはどうしたら良いのだろうとオロオロしてしまうかもしれません。
もしかしたら卵ではなくなにか病気かもと疑ってしまう場合もあるでしょう。

しかし、処置の方法をしっかりと把握していると、落ち着いて対処する事ができますよね。

それにしても、自然の生き物は凄いですね。
改めて驚いてしまう事が多いなぁと感じます。

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